大亦観風肉筆画色紙 24枚
大亦観風は紀州出身で寺崎広業、小室翠雲に師事した日本画家。最初は洋画を学んでいたが、後に日本画に転向。新南画の影響を受けた軽妙で飄逸な画風が特徴で、万葉集を題材にした連作「万葉集画撰」(昭和15年)で知られる。
本品は1年12月について2点ずつ季節の題材を描いた連作作品。四季の草花や紀州の風景を軽やかなタッチで描く。「壬戌」とあることから、大正11年の作品であることがわかる。「大亦観風展 万葉を描いた画家 生誕110年」によれば大正11年に描いた「明順上人像」が現存する観風作品では最も早い時期の日本画作品とあり、本色紙は観風が日本画に転向して間もない頃の作品であるとうかがわれる。観風は所在不明の作品も多いとのことで、初期のまとまった作品は貴重であると言えよう。
























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